クラウド事業本部  カスタマーエンジニアリング部 課長 室田さん(2024年時点 中途入社4年目)

中途入社4年目の室田直人さんは、大学院を卒業後、顧客システム開発を経て、イー・エージェンシー(以下、eA)に入社されました。入社4年目の現在は、自社開発プロダクトのメール配信サービスの課長として開発と共に開発方針の決定やマネジメントを行っています。入社後のステップやチームでの開発やマネージャーならではのやりがい、育児休暇についてなどお聞きしました。

2~3年頑張ったらこの位置にいるんじゃないか、という未来像が持てた


――eAに入社する前のご経歴を教えてください。

関西出身で、大学は情報系の学部でした。ただ、MOT(Management of Technology)だったので純粋な理系ではないというか、技術的なことだけではなく、マネジメントも学んだ後、東京のベンダー企業に入社しました。関西の企業からも内定はもらっていたのですが、当時まだIT企業は東京に集約されていたので、東京でエンジニアになろうと思ったんです。関西から離れて東京で就職することに特に迷いはなかったですね。

3~4年ほど大手のお客様に常駐で開発をしていたんですが、何年・何十年と変わらないレガシーな開発環境に行き詰ってきたので「色々な経験ができて、もう少しトレンドの技術を押さえられるような環境で働きたいな」と思っていました。

そこで、転職Agentの紹介で正社員IT派遣の会社に入社したんです。そこでは、いわば「出向」の形で携帯系の開発やシステムの通信の開発などをやっていました。お客様の要望に合わせてカスタマイズしたサービスを売る、といった業務にも携わるようになって、面白いなと感じたんです。エンジニア向けのスカウトサービスでeAからスカウトをもらって、自社プロダクト開発のエンジニアとして転職しました。

――eA入社の決め手になったポイントはどのようなところですか?

リモートワークなど就業環境も条件ではあったのですが、正直、IT系の会社は福利厚生や基本的な条件はどこも大きくは変わらないと思っていました。他社と比較して、eAは選考を通してキャリアをイメージできたんです。内定後のオファー面談の際に当時面接官だった部長や副部長から、eAが開発してきたシステムや昇給や昇格に必要なことについてしっかり説明してもらえました。入社して2~3年経った時に頑張ればこの位置にいられるんじゃないか、といった未来像が持てたんですよね。

今回の転職先では、自社運用のプロダクトにかかわって入社して1~2年位で仕様理解をして、その後はプロダクトの方向性を決めたり推進していかれるような立場になりたいと思っていました。面談を通して現在の自分と会社が求めている立ち位置、そして、どのような挑戦をすればなりたい像に近づけるのかのステップをイメージできたので入社を決めました。

・・とはいえ、ある程度のギャップやイレギュラーはどこの会社に行ってもあると思うので「細かいことは入ってみないとわからないな」という気持ちもありました(笑)

――なるほど(笑)とはいえ、キャリアのステップアップがある程度具体的にイメージできたのは大きいですよね。リモートワークであることへの不安はなかったのでしょうか?

前職もリモートワークでしたので、リモートワークという働き方自体の違和感はなかったのですが、プロダクトの仕様や開発について最初の内はわからないことだらけでしたね。出社時のように横で一緒に作業をしているわけではないのでメンバーや上長の様子がわからず、なかなか質問しにくい時もあって、キャッチアップには苦労しました。

当時はまとまった資料などもまだなかったので、お客様からの問い合わせメールやそれに対する返信を見て、とにかくシステムの全体把握をできるように努めていました。そうする内に点と点が繋がるというか、手を加えていく部分や影響し合っているポイントが理解できたんです。そこから繋がりや影響範囲など考えを広げていって、業務やプロダクトに対する解像度が一気に上がった気がします。

影響範囲が大きいプロダクトだからこそ、安定稼働が求められている


――入社から4年経って、現在は開発チームのマネージャーをされています。ご担当のメール配信サービスはeAのプロダクト事業を長年に渡り支え続けているプロダクトですが、エンジニアの室田さんから見てどんな特徴がありますか?

トラブルなど何かあった時に特に影響が大きい、ということですね。メール配信サービスは他のプロダクトでも「メールでお客様に何か通知する」といった所で機能連携をしています。トラブルがあった際は、メール配信サービスだけでなく他のプロダクトにも影響が出ますし、復旧には色々な方を巻き込む必要もあります。

常に使われている機能で影響範囲が大きいからこそ、安定的な稼働を一番求められていると思います。

――影響範囲が大きいといった点においては、他プロダクトの担当者やリーダーと日頃から情報共有する機会はあるのでしょうか?

そうですね、プロダクトを横断したエンジニアの会議が毎週あるのでそこでも日々色々共有していますし、プロダクトのセールスとマーケティングを担当しているサービスアドバイザー(以下、SA)との定例会でも大きな改修や変更は事前に説明します。

大きな改修や変更がある時は、利用しているお客様に説明をしなくてはいけないのはもちろん、他のプロダクトを利用しているお客様にも説明が必要です。

たとえば、カゴ落ち防止システムのカートリカバリーを利用いただいているお客様にとって、メール配信機能部分の仕様変更やイレギュラーも、カートリカバリーというシステム内で起きていることに変わりありません。

本番環境に影響がないようにテスト環境で変更を試してから他プロダクトでも検証してもらったり、他プロダクトのチームにもメール配信の仕様について理解を得られるような動きは必要だと思っています。

マネージャーとして、メンバーからどれだけ声かけしてもらえるかは大事


――入社前からキャリアイメージをお持ちでしたが、仕様理解から他プロダクトとの影響を考えるマネージャーになるまでどのようなステップがあったのでしょう?

入社2年目くらいのタイミングで大型案件にかかわる機会がありました。それまではプロダクトの部分的な機能の開発を担当していたのですが、その大型案件を機にメール配信システム全体に携わることになりました。そこから少しずつ開発の進行管理をするようになり、3年目でリーダーになりました。

その頃から上長に「メール配信サービスの管理を任せていきたい」という話をいただいていました。自分の目指す像と上長の求めていることが一致していたのは、キャリアステップを踏んでいくうえで重要だったと思います。

4年目となる今期にマネージャーになって、今も開発で手を動かすこともありますがメインは要件定義やマネジメントです。この1年でその要件定義もメンバーに徐々に移していく予定です。

――メンバーに開発方針を伝えることと、開発マネージャーという立場で関係者に言わなければいけないことは異なると思いますが、室田さんが直接お客様と話す機会はありますか?

そうですね。定例会を設けているお客様もいらっしゃるので、直接ご相談いただくこともあります。マネージャーになって特に意識しているのは、正しい現状把握です。そもそも、お客様からの要望を叶えないと売り上げに繋がりません。かといってそれを無理にやろうとして納期に間に合わなかったり、障害を起こしたりしてしまうと結果的に何もコントロールできてないのと同じですよね。なので、実情を正しく把握した上で、何ができるのか、何ができないのかを判断する必要があります。

ただ、現状は常に変わります。現状とゴールとプロセスを常に更新していないと「現状から実現可否を判断する」、という方程式も成り立ちません。打ち合わせの場には当然チームメンバーも参加していますので、現状把握とメンバーへの影響も考えながら、依頼や質問に対して一旦持ち帰るのか、「可能」と伝えるのかを考えています。

――現状把握のためにはチームマネジメントやコミュニケーションがポイントになると思います。リモート下のコミュニケーションで意識していることはありますか?

1on1やチームミーティング等で対話の機会自体はあります。ただ、日頃からミスや失敗をしたときに共有できない雰囲気があると問題が大きくなるまで発覚しなくなります。誰かを責めたり否定せずにまずはチームとしてどう対処していくか、という観点で対応しています。

リモートワーク環境だと自分から全ての情報をキャッチするのには限界があります。何かあった時にメンバーの方から「今、大丈夫ですか?」と声をかけてもらわないと、こまかな課題に気付くことは難しいです。メンバーからどれだけ声かけしてもらえるかがとても大事だと思っています。

マネージャーだからこその役割もありますが、やりがいもあります。メンバーがパフォーマンスを発揮できた時は嬉しいですね。これまで自分が担当してきた開発部分を割り振って任せていますが、追加開発などで使いたい製品がある時に調査を任せた時、広く確度の高い情報が欲しい時に率先して情報を集めてもらえると、とてもありがたいですね。新しいことをする時は正解が無いので。

――メンバーが活躍してくれるのは嬉しいですよね。室田さんにとってeAのマネージャーにはどんなことが求められていると思いますか?

開発マネージャーとして複数のプロダクトを管理して方針を決めていかれるようになることを期待されていると思っています。メール配信が他のプロダクトと強く関わりがあるというところをきっかけに、自分の担当プロダクトにだけ収まるのではなく、他プロダクトとの連携や影響について総合的に考える意識も持つようにしています。

eAならではの環境


――これまで組織作りを進めてきた室田さんですが、昨年育児休暇を取得されましたね

はい、1カ月ほど取得しました。業務に戻った後は、上長から「今このプロジェクトはこうなっている」という状況共有を受けて、休み前と同様に仕事に入っていきました。休み期間の開発スケジュールは事前に認識していたので、特に違和感なく戻れましたね。リモートなので、家事や子供のことなど家庭のケアもできたのは良かったです。チームでは家族のいるメンバーが私を入れて3人います。子育て世代が多いeAならではというか、家族がどんな状況なのか理解を得やすく、制度を活用しやすい環境はあると思っています。

制度という面でいうと、会社としてエンジニアの資格取得補助もありますね。今は全社共通する資格のみに種類が限られていますが、自社プロダクト事業のインフラやアプリにかかわるような、例えばAWSの機能が更新されていく中でメンバーの成長のタッチポイントになるような資格取得の補助もできるようになるといいなと思っています。スキルアップのモチベーションにもなると思いますね。

――チームや業務についてお聞きしてきましたが、室田さんにとって、eAに合う人はどんな人でしょう?

私の担当プロダクトは、開発業務自体は上海のグループ会社が担当している部分もあります。自社での開発も強化しつつ、プロジェクト全体の音頭を取っていくようなリーダーシップを持つ人は今後も必要です。リーダーは、技術で先陣を切ってチームを引っ張るだけでなく、影響範囲を考えながら様々な関係者と連携できるようなコミュニケーションを取れる人だと思っています。eAは自社プロダクトを複数展開しているので、幅広い開発の中でチームや組織を繋いでプロダクトの成長にかかわりたいという方には、やりがいを感じてもらえるのではないかと思います。

自社プロダクト開発に興味を持ち、入社された室田さんにお話頂きました!eAでの仕事や働き方に興味を頂けましたら、ぜひ以下の記事もご覧ください。

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Service Advisor

Haruka Higashi

SECTION CHIEF

Nobutaka Suzuki

カスタマーコミュニケーション部 サービスアドバイザー 東さん(2024年時点 中途入社3年目)

中途入社3年目の東(ひがし)さんは、イー・エージェンシー(以下、eA)に自社プロダクトのセールスからマーケティングを担うサービスアドバイザー(以下、SA)として転職して初めてリモートワークに接しました。就労前に感じていた、リモートワークへの不安はどのように払拭されたのでしょうか?リモートワークになったことによる、お子様の学校との関わり方の変化などもお聞きしました。

選考を通して、eAはコミュニケーションを大事にしている会社だと感じた


前職では雑貨の生産スケジュール管理をしていました。工場に行って生産に立ち会ったり、取引先と折衝したり、人とコミュニケーションをたくさんとる仕事でしたね。その会社で出産後に復職し、営業事務の業務に移ったのですが、本当に「事務仕事のみ」という形でした。

以前のように色々な人とコミュニケーションができる仕事をしたいなと思いもありつつ、子どもが産まれたばかりだったのでリモートワークにも興味がありました。転職Agentさんの紹介でeAを知ったのですが、SAポジションならやりたい業務も希望の環境もどちらも満たせると思い、応募しました。

選考を通して「コミュニケーションを大事にしている会社なんだな」と感じたからです。面接でも、「お客様の対応で気を付けていること」や「社内のコミュニケーションでは何が大事だと思いますか?」といった、社内外に向けてのコミュニケーションについての質問が多かったですね。

いまは主に、shutto翻訳(※)のSAとして、お問い合わせがあったお客様へのご成約に向けてのご案内や、すでにご利用いただいているお客様からのお問い合わせ対応をしています。Google広告の運用や自社サイトの更新などを通じて、より多くの人に製品のことを知ってもらうマーケティング業務も担当しています。

shutto翻訳:Webサイトを100以上の言語に自動翻訳できるeAの自社プロダクト

リモートワーク下ですが、私たちSAのチームでは業務中も常時Zoomを繋いでいます。出社の時のような環境を再現しているんですね。選考の時にメンバーとZoomをずっと繋いでいる、と聞いたときはなんだか「ずっと見られているのでは」というイメージで、正直入社するまでドキドキしていました(笑)でも、いざ入社してみたら意外と気にならなかったですね。

そうです。オンラインだと声をかけにくいというか、雑談しにくいイメージがあると思いますが、大部屋だとよく雑談しています。「あ、今地震あったよね?」とか、お客様との打ち合わせ直後に「今のすごくいい案件だったよ!」といった話も気軽にできます。前職などで出社していた時のような雰囲気を感じますね。

オンラインのOJTで知識を蓄えながら、徐々に手を挙げる機会を増やしていった


現在扱っている商材はWebサービスなので、オンラインの方が圧倒的にデモンストレーションがやりやすいです。

お客様のところに出向いてとなると、「PCを繋いでもいいですか?」というところから始まって、みんなでモニターを覗き込んで説明する、という形になります。もちろん直接お会いするメリットもあると思いますが、商材の説明に関しては、オンラインで操作画面を共有しながら説明した方が分かりやすいと思います。

社内の場合だと、入社時のOJTもオンラインでした。

最初の1~2ヶ月は、教育係の人が付いてくれて、デモ環境でサービスの中を触りながら知識を蓄えていきました。そこである程度教わったら、後はOJTで実際の業務を通じて仕事を覚えていったのですが、よくあるお問い合わせや、答えられそうな質問を先輩社員に振ってもらい、私が作成した回答を先輩社員にチェックしてもらってお客様に返信する、といった流れでした。

お問い合わせ対応を通して商材の理解を深めていった後、いただいたお問い合わせの中から「これは答えられそうです」と自ら手を挙げる機会を増やしていって、徐々に独り立ちしていきましたね。

名前を知っている企業様に自分が手掛けたサービスを使ってもらえているって、きっと嬉しいと思う


そうですね。毎朝、今届いているお問い合わせ内容を確認する時間を設けているので、SAメンバーとはそこで共有しています。機能や仕様についてある程度分かったつもりでいても、以前とは違う角度でのお問い合わせや、改めて別のお客様からも同じようなお問い合わせをいただく、といったことは、どうしても発生します。毎朝の会議で「こう理解していたんだけど合ってたっけ?」と、共通認識を持てるように確認しあっています。

サイトにもよりますが、セキュリティ環境の状況でshutto翻訳がうまく働かないときもあるので、エンジニアメンバーに話を聞く機会も増えていますね。細かい仕様などについてはエンジニアメンバーも含めた週1回のshutto翻訳チーム全体定例の場で確認しています。

そのときは質問や確認だけではなく、「この企業様がうちのサービスを使ってくれているよ」、といったこともエンジニアメンバーに共有しています。名前を知っている企業様に自分が手掛けたサービスを使ってもらえているって、きっと嬉しいと思うんです。

確かに、そうかもしれません。情報の受発信のアンテナの感度が高いというか。自分の起こすアクションで「喜んでもらえたら嬉しい」という気持ちはあると思いますね。

やりたい、と言ったことは基本的にやらせてもらえる環境。積極的に発信できる人には合うと思う


そうですね、打ち合わせは多いと思います。社内の打ち合わせもですが、お問い合わせいただいたお客様にオンラインで説明する機会も多いです。人とお話しするのが好きな人には向いている仕事ではないでしょうか。

shutto翻訳はToB向けの商材ですし、利用目的も明確です。なので、「何を聞きたいのかよくわからない」といったお問い合わせはなく、お客様対応で必要以上のプレッシャーを感じることは少ないですね。

稀ですが、打ち合わせの場でシステム部門や技術系の担当のお客様から細かい仕様を聞かれることはあります。ただ、その場での不確かな即時回答よりは正確な答えを望まれているので、「確認してお答えします」とお伝えした上で、後日エンジニアメンバーに確認した回答をお伝えしています。

いえ、誰でも発言できる空間になっていますね。やりたい、と言ったことは基本的にやらせてもらえる環境でもあるので、そういった意味でも、自分の考えをもって積極的に発信できる人には合うと仕事だと思います。

お客様とコミュニケーションをとる仕事ができて、子育ての環境も作れたことは、私にも子供にも良かった


チームは女性中心です。入社前は「怖い人はいるかな」や「話を合わせるのが大変な人ばかりだったらどうしよう」とドキドキしていたのですが、全然そんなことなかったですね(笑)

選考でも「この会社はコミュニケーションを大事にしている」と感じましたが、チームもコミュニケーションを大事にされているメンバーばかりです。なので、すれ違いや思い込みから関係性がこじれるようなこともないですね。私には子供がいて、プライベートでは習い事の発表会や学校行事に参加したりしています。メンバーもみんな同じようにプライベートも仕事も真摯に向き合っています。限られた時間の中で最大限の業務をやろうとしているので、すれ違ってこじらせている暇が無い、とも思います。

子供は小学生で帰宅もまだ早いので、就業時間を1時間前倒しして17時半に上がらせてもらっています。その状況を他のメンバーが受け入れてくれているのはとてもありがたいですし、雰囲気的にもすごく働きやすいですね。

また、リモートワークだと子供が学校から帰ってきた時に家にいることができます。最近、子どもが学童を辞めてしまったのですが、それも私がいつも家にいるからできた選択だと思います。

自宅から子供の学校までの距離が割と近いので、学校行事のお手伝いに呼ばれた時に行くこともできます。通勤時間のないリモートワークだからこそそういう活動ができると思うので、出来る限り参加するようにしています。

ずっとやりたかったお客様とコミュニケーションをとる仕事ができて、子育ての環境も作れたことは、私にも子供にも良かったです。この先チームメンバーがお母さんになったり、何かあったときは、私にできることをしていきたいですね。

リモート環境とコミュニケーションをとる業務を求めて、入社された東さんにお話頂きました!eAでの仕事や働き方に興味を頂けましたら、ぜひ以下の記事もご覧ください。

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SECTION CHIEF

Nobuaka Suzuki

Application Engineer

Masanao Ooba

DX事業本部 パートナーソリューション部 課長 鈴木さん(2023年時点 新卒入社10年目)

新卒でイー・エージェンシー(以下、eA)に入社し、10年目になる鈴木さん。入社以来、大手企業様のシステム開発案件や自社プロダクト開発の経験を経て、中国での開発案件では現地の上海メンバーをまとめ、チームをリードしてきました。現在は大阪でのデータ活用基盤開発プロジェクトで、プロジェクトマネージャー(以下PM)を務めています。

お客様のシステム開発と自社プロダクトの開発、東京・上海・大阪の3都市での業務など、様々な経験を重ねる中で身につけてきたこと、大事にしていることを話してもらいました。

グローカル視点でのバランス感覚も大切にする「日本の会社」としてITで海外進出していく企業であることと、落ち着いた雰囲気が入社の決め手


――eAには新卒で入社して9年目となりますが、これまでどんな業務をされてきましたか?今の業務についても教えてください!

2014年に入社して3年ほど大手コスメメーカー様のECシステムの開発を行いました。ECシステムの開発だけでなく、Googleアナリティクスを活用したデータ分析のご提案と開発もさせていただきました。

2017年から5年ほど自社プロダクト開発部門でCRMシステムの開発をしていまして、そのうちの2年半は、上海のオフショア開発チームのまとめ役として現地の上海で勤務しました。
現在は大阪のお客様のデータ活用基盤開発プロジェクトのPMを任せていただいています。Google Cloud Platform (GCP)を最大限活用して、BigQueryを利用したデータ活用基盤を開発しています。データの取込、加工から、データの可視化の部分まで今回は一貫して対応させて頂いています。

――入社5年目くらいで上海に赴任されていますが、ご入社の時から海外展開には興味があったのでしょうか?

そうですね。就職活動をしている時は、自社プロダクトの海外展開を行っているIT企業を希望していました。そのころeAは自社プロダクトの中長期的な海外展開を検討しているところでした。

グローバルだけでなくグローカル視点でのバランス感覚も大切にする「日本の会社」で仕事をしたいと思っていたので、メンバーの顔と名前が一致する規模感や落ち着いた雰囲気にも魅力を感じて、eAに入社を決めました。

上海での案件では、現地での生活とビジネス習慣に慣れてきたころに新型コロナが蔓延してしまい、帰国することになりました。自身の人生が世界の大きな波にも影響されることに気付かされましたね。もしコロナがなければ、もっと中国で案件拡大をしていきたかったなと、心残りがあります。

責任感を持って仕事をすることを背中で見せてもらった


――新卒で入社した当時は大手顧客システム開発のエンジニアチームに配属されていましたが、先輩やお客様の対応で印象的だったことはありますか?

先輩方は、皆さんそれぞれの個性がある方たちばかりでした(笑)ただ、作業の根底に「クライアントのためにしっかりいい仕事をする」というのが当たり前に根付いているのを感じていました。エンジニアとして、技術のプロとして、責任感を持って仕事をすることを背中で見せてもらったことは、今の私の仕事への姿勢や価値観にも繋がっていると思います。

――現在はPMとしてプロジェクトを推進されています。具体的にはどんな役割ですか?

チームメンバーはパートナーさんを含めて15人ほどで、私は主にお客様とのやりとりや進行管理を担当していて、開発作業自体はメンバーが進めています。お客様が何を本当に求めているのかヒアリングから理解した上で実装メンバーに説明します。

GCPなどクラウドを活用した開発を行っているので、開発を進めていく上ではクラウドの理解も必要になります。技術のプロとして、ただ「リクエスト通りの開発」に留まるのでなく、最新の情報や技術を提案していくことが求められていると思います。

――チャレンジングな環境だと思いますが、やりがいを感じるのはどんな時でしょうか?

QCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)を守った状態でプロジェクトのカットオーバーを行うことがPMの役割と責任だと思っています。現在はプロジェクトが走っているところでもあるため、正直、良い意味でのプレッシャーや緊張感を感じることの方が多いです。ただ、これまで重ねてきたエンジニアのキャリアを活かして、お客様のお悩みを技術で解決できることはやりがいに繋がっていると思っています。

PMという役割ですが、プロジェクトのひとりのメンバーとして「より良いシステム開発にはこれが必要だ」と考えた提案が採用されたり、お客様に「ありがとう」と言っていただけた時は嬉しいですね。

――自身の提案がお客様からの需要や成果に繋がると嬉しいですよね。PMとしてチーム運営で心がけていることはありますか?

良いことも悪いことも、お互いに言いやすい環境を作ることです。私自身も工数や開発内容に調整が必要になりそうであっても、その状況を隠さずに伝えるようにしています。

現状を正しく把握するためにも共有ミスは致命的なので、環境づくりは大切です。といっても、ただネガティブな情報を伝えるのではなく「こういう状況だけど、ここの部分は調整をできるようにします」などと代替案を具体的に伝えることで、メンバーの納得感を大事にしつつ、開発作業で順序や何かを決めるタイミングが遅くなり過ぎないようにしたいと思っています。

チームの中ではお客様と一番コンタクトを取る立場なので、先方にも根拠を持って「こうすればできる」というポジティブなメッセージや説明をすることを心がけています。

明るく前向きにアクションできる人がeAには合う


――お客様と開発メンバーの間を繋いでプロジェクトを推進する、PMならではの考えだと思います。これまで複数のチームで異なる立場での業務を経験されていますが、eAのメンバーはどんな人達ですか?

ひとりひとりがベースには個性豊かな気質を持っていますが、業務やクライアントに対して誠実で責任感がある人が多いと感じています。

――鈴木さんにとって「責任感がある人」とは何ができる人でしょう?

「約束を提案して守れる人」でしょうか。たとえば、お客様自身もどのようなシステムが必要なのか検討している状況の中でも、リリース日や工数が決まっている以上、仮説を立てながら開発を進めなくてはいけないシーンがあります。

私も含めエンジニアは何を作るのかが決まっていないと作業が止まってしまうケースがありますが、eAのメンバーは不確定な部分があっても「ここまではできる」など自発的に提案ができるので、個々の強い責任感を感じますね。ただ与えられたタスクや役割を果たすというだけでなく、技術やシステム開発のプロとして果たすべきことができる人たちだと思っています。明るくポジティブに、自ら進んでアクションができる人がeAには合うと思います。

メンバーの触れられる領域・役割拡大に繋げられる人でありたい


――「責任感」のベースには「期待に応えたい」という思いと、応えることができた「成功体験」が必要だと思います。鈴木さんにとって、このプロジェクトにかかわって感じた「成功体験」は何ですか?

私は元々エンジニアですので、これまでは「どのように作るか」にフォーカスしがちでした。今回のプロジェクトでは「なぜこれが必要なのか」、「そのために何をする必要があるのか」という領域にも目が行くようになりました。お客様のシステム開発の最前線の現場で、視野を広げられたことは自分にとってすごく良いことだと思います。

――上海や現在の大阪でのプロジェクトなど、これまでも責任のある業務を任されてこられたと思いますが、これから目指していることはありますか?

リーダーや推進役として仕事をする時は、メンバーが困らないようにするのはもちろん、プロジェクトに関わる以上、何かしら得るものがあってほしいと思っています。

給与や評価ももちろん大事ですが、その時だけのことに限らず「この領域のエンジニアリングの仕事をすれば長期的にはこういうことに繋がる」とか、「こういう領域に今後需要があるから、今の段階で触れておく」といった、メンバーが触れられる領域や役割の拡大に繋げられる人でありたいですね。プロジェクトをカットオーバーして終わりではなく、クライアントのデータ活用に継続して貢献していきたいと思っています。

――現在は大阪にお住まいでリモートと出社のミックスで就業されていますが、関西での生活は初めてなんですよね?

そうなんです。なので、休みの日は名所や寺社仏閣巡りをして観光しています。歴史的に由来のあるところが好きで、最近だと、岡山県の「鬼ノ城」に行きました。街から見えるてっぺんにあるお城で、眺めも良かったです。東京にいる時から出かけることが好きなのですが、現地に行ってみないと観られないものを沢山観たいですね。

新卒でeAに入社し、様々なプロジェクトで活躍する鈴木さんからお話を伺いました。eAでの仕事や働き方に興味を頂けましたら、ぜひ以下の記事もご覧ください。

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Tatsuya Watanabe

Application Engineer

Masanao Oobai